「みんなのヨガ」って、なに?


みんなのヨガ(Yoga for All Abilities®)の始まりは、今から50年以上前にさかのぼります。障がいを持つ子どもへの療育や早期介入など何もなかったブラジルで、ダウン症を持つ一人の女の子が生まれました。7歳になって学校に行くまで何もできることはないと医師に告げられた母親のSonia Sumarは、娘と一緒に生後3カ月から毎日ヨガを行うことにしました。
その娘Robertaは、筋緊張の状態が整い、優れた集中力や学力を示すなど、まわりの人が驚くような成長を見せ、このヨガのメソッドがブラジルに、そして世界に広がっていきました。
そのメソッドは、体の動き(ヨガのポーズ)や呼吸法、目の体操、発声と手の動き(マントラ・チャンティング)、 深いリラクゼーション(ヨガニードラ)などを通じて、一人の人間のあらゆる側面に内側から働きかけます。誰もが行える優しいヨガでありながら、継続して行うことで、身体面にとどまらず、精神面・感情面を含めた優れた効果が期待できるものです。

Sonia Sumarは、依頼を受け世界中で講座を行うようになり、今では認定を受けたヨガ講師が、世界各国で障がいなどの特別なニーズを持つ方の成長に役立つヨガを提供しています。 日本では、2015年から講師養成講座を行い、約100人が受講しています。
ヨガの本来の目的は、穏やかな心(落ち着いた心)を保つこと。ヨガでは、心の穏やかさや幸せは外に求めるものではなく、自分自身の中に生まれながらに備わっているとされています。Yoga for All Abilitiesのメソッドは、一人ひとりの中にある美しい本質に働きかけ、その人 自身が持つ力を引き出していきます。
英語版サイト www.specialyoga.com
※2023年に、名称がYoga for the Special ChildからYoga for All Abilitiesに変更になりました。
ヨガによって期待される効果
・筋緊張の改善、筋力・柔軟性の向上
・体幹強化
・感情コントロール
・呼吸および姿勢の改善
・睡眠・排便の改善
・アレルギー症状の改善
・集中力強化
・免疫強化




